私は大学卒業の直前から留学するまでの一年間、会計事務所でアルバイトをしていました。

簿記の資格を持っていなかったので、面接では特技を「勉強」と答え飲み込みの速さをアピールしました。「誰にも負けないことは」の問いには「笑顔です」とおよそ会計には関係のないことを言ったのですが、機転が利くと採用されました。

実際働き始めてその意味がよく分かりました。プロの税理士がいるのですから、半端な知識よりも豊富な仕事量が求められるのです。

というのも私は2月に採用されましたが、多くの企業の決算月は3月です。そこでは4~6月決算の企業も多く、まさに繁忙期真っ只中です。そんな中で一から仕事を覚えるわけですから、こちらも気迫を持って学ばなければなりません。

私は当時ワードもエクセルも初心者でしたが、おかげで自分でも驚くスピードでマスターしました。またテンキーや電卓を打つスピードがみるみる速くなり、これは今でも役に立っています。

辞める時は所長直々に帰国後正社員として働くことを勧めて頂きました。他にやりたいことがあったので戻りませんでしたが、難しいぶんやりがいがありずいぶん悩みました。今でもその事務所にはとても感謝しています。

気楽に始めたり辞めたりできる職場ではありませんが、確実に一社会人としての実力をつけてくれるアルバイトです。